episode9 残酷なる決意 inserted by FC2 system





〜港 貨物部B〜





零次「俺の覚悟・・・?おもしれェ・・・」


真治「そうだ・・・テメェの・・・・・覚悟を・・・」


零次「ケッw
  黙れっ!死にぞこないがww




そう。


零次が言っていることは本当だ。


真治の右腕は出血が激しく使い物にならない。


利き手ではない左手で風剣を持っている時点でもう負けなのだ。


なにせ相手は同じ剣士。


半端な力では・・・本当に殺される・・・。




真治「さぁ・・・テメェの覚悟を見せやがれっ!」


零次「いいぜ!!見せてやらぁ!!!」


零次は太刀をしまうと自分の右腕を凍らせ壁に叩きつけた。


真治「なっ・・・」





零次「・・・・・痛くねェ・・・


  ハンディはこれぐらいでいいかぁ・・・?





真治「なんて奴だ・・・」


零次「死ねっ!」


零次は銃を取り出すと真治に向かって撃った。


真治「ぐぁ!!」



弾は真治の右足を貫通した。


零次「wwwwww」


真治「ぐあああああ!!!」


真治はその場に倒れこむと手で傷口を押さえた。


零次「マジシャンも所詮人間だなww」


零次「じゃあ・・・もう一発ww
  次は外さないぜ・・・?








真治「くそぉぉぉ!!!!!!
   風剣古龍斬!!!!」


零次「ケッ!未完成の技を出してどうする!?」





真治「一年前の・・・話だがwww?


零次「っ!?」


真治の風剣に風で作成された龍が現る。


零次「あの技は・・・やっかいだ・・・


真治「行けっっ!!!!」


風龍が零次に突進する。


零次「零刀時空斬っっ!!!!!」


零次が太刀を振るとまるで、時空が斬れるかのような斬れ味で風龍を斬りつけた。





無論・・・風龍は口から尾まで裂け姿を消した。


しかしその勢いは止まらず真治の元まで来た。


真治「くそぉう!!!」


真治は対抗できないと思ったのか立ち上がり横に走り出した。


しかし足を撃たれたのでスピードは速くないが・・・


真治が数メートル走った後、後ろでもの凄い音がした。


真治が振り向くと・・・そこには











貨物が縦一列全て真っ二つになっている姿があった。


真治「あれを・・・喰らっていたら・・・俺は・・・」


零次「お前に逃げ場など・・・ないww」


真治「化けモンか・・・・・あいつはっ!!」


真治は銃を取り出し零次を狙撃した。


零次「当たるかよww」


零次は貨物の残骸に隠れ狙撃し返した。


真治もまた残骸に隠れ零次を睨むみつける。





真治「やめろっ!!!これ以上・・・戦いたくはないっ!!!!」


零次「死ぬのが怖いか?真治っ!!!」


真治「・・・・・・・」


零次「言え・・・・・・


 "俺は零次に負けました。"と土下座して言えっっ!!!





真治「なっ・・・なんだと・・・?」


零次「言ったら今回も見逃してやるよっ」


真治「・・・・・・・・・」


・・・俺は言った方が・・・いいのか・・・?


・・・・・・・・正男・・・・・・・























真治「俺は・・・


 俺は絶対に言わないっ!!!!!!!


零次「なっ・・・何っ!?」





真治「正男は・・・・・正男はどんなに絶望的な状況でも希望は捨てなかったっ!!!


零次「あの死んだ男か・・・・・だからなんだってんだ!?ああ?」





真治「奴はどんなに勝負が見えている戦いでも絶対に降りなかった・・・


零次「黙れっ!どいつもこいつも正男正男言いやがってっ!!!」


真治「俺も・・・・・・あいつを見習う・・・だから俺は絶対にそれは言わないっ」


零次「ほぉう・・・よほど死にたいらしいな・・・」





真治「家族の頃の思い出は・・・忘れたか?」











零次「ああwww忘れた・・・あの日からな・・・・・・


真治「あの日・・・?」


零次「そうだ・・・・・・一年前・・・・・・m.nの基地に侵入した日っ!!!」


真治「・・・その日か・・・」


零次「そうだっ!・・・・・・」


真治「お前はまだ俺達を完全に忘れていない・・・ハズだ!」


零次「なぜそんな事が分かる・・・?」


真治「さっきも本気で俺を撃たなかった・・・」


零次「違う・・・違う違う・・・・・違うっ・・・・」


真治「・・・戻って来い・・・零次っ!」


零次「嫌だ・・・・・・嫌だっっーーーーー!!」


真治「お前はまだ・・・俺達を忘れて・・・」


真治がそういった瞬間・・・零次は変わった。








零次「違うっっ!!!俺は・・・・・俺は・・・


真治「なんだ・・・?」


零次は・・・・・叫んだ。


























零次「お前に銃を向けた・・・あの日っ、あの瞬間っ!!!!
  俺の心から・・・・・・・





 お前らは消えたっっ!!!!!!!!











しばらく・・・沈黙が続いた。


真治「・・・何故だ・・・何故・・・」


零次「クッ・・・」


真治「やはり・・・戦うしかないのか・・・」


零次「なに・・・?」











真治「守る為には・・・戦うしかないのかっ!!!


零次「戦うのか・・・?この俺と・・・?勝負は見えているぞww?」


真治「ああっ!戦ってやる!」


零次「馬鹿な奴だww」


真治「馬鹿なのはお前だ・・・。お前はまだ完全に俺達を忘れたわけじゃないだろうっ!」


零次「クッ・・・」


真治「・・・戻って来い・・・今からでも・・・間に合う・・・」

















零次「いや・・・・・・もう間に合わないww


真治「なっ!!」


そう。


彼が手にしていたのは・・・




















覚醒メモリだ。


真治「まさか・・・お前・・・それを注入するつもりじゃ・・・」


零次「安心しろww ワクチンは打ってあるww」


真治「そういう問題じゃないっ!!それはお前自身を破壊するぞっ!!やめろっ!!」


零次「嫌だ・・・・・・・・・・・・・・・・・ サンデネス


真治「やめろぉぉぉぉぉ!!!!!」


一年前の正男が行った悲劇を思い出す。


もう繰り返してはならないっ・・・



































零次「もう遊びはオシマイだ。貴様を潰す、真治。