episode8 悲劇の再開 inserted by FC2 system





〜港 貨物部B〜





一年前。


あの血生臭いm.nの基地の爆破作戦の日。


あの日に全てが変わった。


零次。


お前は一体・・・。


何故だ・・・


何故お前が・・・




地球防衛軍を裏切ったんだっ・・・


そしてあの日と変わらぬ零次が俺の目の前にいる。


畜生・・・


俺は一体どうすりゃあ・・・





真治が色々考えていた瞬間。


零次の目つきが変わった。


零次「死ねっ!!!!」


真治「っっ!?」


零次は銃を取り出し真治に向けて撃った。


真治「なっっ!!!」


真治は貨物によじ登り弾から逃れた。


真治「くそが!!なぜ兄弟の俺達が戦うんだっ!?」


真治は銃を取り出し吹っ飛ばされた風剣を腰に収めた。


零次「何言ってやがるww
  忘れたのか?あの日俺が言った事を・・・


真治「・・・あの日?」








零次「そう・・・。


 次会う時は俺はお前を撃つ・・・となww」


真治「っく!!貴様っ!!!」


零次「俺はお前を撃つ・・・。意味は分かるな?」


真治「チッ・・・」


真治は風剣を抜くと零次を睨みつけた。


零次「行くぞっ!!!」


零次は"太刀"を構え真治に突進してきた。


真治「やれやれ・・・」




ギンッ!!!


互いの剣に火の粉が散る。


真治「一つ言わせろっ!!」


零次「なんだ?元・お兄様ww」


互いに力は一歩も譲らない。


マジック同士が激突し貨物にヒビが入る。


真治「俺はお前がそんな"くだらない理由"で俺らを裏切る訳がないっ!


零次「くだらない理由だと・・・・・・・・?」


真治「そうだっ!!正男家の中では特にしっかり者のお前が・・・何故だっ!?」








零次「ふざけるなぁぁぁぁ!!!


真治「ぐあ!!」


零次が叫ぶとよりいっそうマジックの強さが上がった。


当然、真治は吹き飛ばされる。


真治「ぐっ!!」


零次「俺はいつだって本気だっ!!くだらない!?ふざけるなぁぁぁぁ!!!!!」


真治は空中で体勢を立て直すと地面に着地した。


真治(怒らせてしまったな・・・)


しかし・・・あいつがそこまでする理由は・・・一体・・・


零次「零刀零地点斬!!!」


零次の太刀から冷風が飛び出る。


そして冷気が真治を取り囲む。


しかし・・・


真治「お前と何年間過ごしたと思っていやがるっ!!!
   そんな攻撃は見切ったわっ!!」


零次「wwww
  どうかなww?


真治はそんな零次の言葉を無視し風剣で冷気をなぎ払おうとしたその瞬間・・・


真治の風剣から腕まで凍りついてしまった。


真治「なっ・・・何っ!?」




零次「これが一年の修行の成果というやつだwww 死ねっっっ!!!」


真治(まずい・・・このままでは・・・本当に殺される・・・)


真治は何か覚悟を決めた。


真治「うおおおおおおおおおおおおおおっっ!!!!!!!!!!!」


真治は咆哮をあげたかと思うと貨物に凍っている右腕を叩きつけた。


零次「!?」


当然、真治の氷は砕けたものの破片が腕に刺さり血が噴出していた。







真治「ハァハァ・・・



 これが俺の覚悟だぜ・・・?お前のも見せてみろ、、、零次っ!


零次「ほぉう・・・おもしろいっ!」


今、元・兄弟である二人の残酷な戦いが始まろうとしていた・・・。