episode59 最後の男 inserted by FC2 system





〜アールシティー港〜


ザトシ「いやー危ねェ危ねェ・・・
    爆弾は飛んでくるわ、人は斬りかかってくるわ、死ぬわ!!」


この戦争は本当に止まるのかぁ・・・?


みんな言っても聞かないしな・・・


ハァ・・・





「あのー」





ザトシ「うわっ!!誰だ!?テメェ!!!」


ザトシは銃を構え敵を間合いを取る。


???「あっ、すいません!驚かせるつもりじゃなかったんです・・・!」


青年はオドオドしながら手を上に上げる。


ザトシ(なんだ?コイツ・・・殺気を一切感じない・・・)


ザトシ「お前はここで何をしてんだよ?」


???「あっ、僕"戦場カメラマン"なんです・・・!だから写真を・・・」


ザトシ「なるほどな・・・」


???「ここで貴方を見かけたので、何をしているのか?と聞きたかったんです」


ザトシ「だったら驚かすんじゃねェーよ!あんた、名前は?」


???「僕の名前は"アイク"です。あなたは?」


ザトシ「"ザトシ"だ。よろしくな」


アイク「早速なんですがいくつか質問していいですか!?」


ザトシ「いいけど・・・よ(照)」


アイク「えーと・・・ザトシさんはマジシャンなんですか?」


ザトシ「あぁ。雷のマジックを持ってる」


アイク「・・・この"マジシャン狩り"の今、何をお考えですか?」


ザトシ「何も考えちゃいねーさ。俺らがもうすぐ終わらせるからな!!」


アイク「まさか、ミステリオ様を暗殺するんですか!?」


ザトシ「オメェも呼んでるのか!?様つけやがってww」


そんなグダグタ感MAXの会話を数十分行なっていると、、


ザトシとアイクはすっかり打ち解け戦争の中仲良く話していた。


ザトシ「そぉーなんだよ!!!誰も俺の苦労を分かっていないんだよぉー><」


アイク「そうなんですか!ザトシさん強そうなのに・・・」


戦おうとしてねーオメェが言うな馬鹿。by管理人('∀`)

















その時、ザトシの頭に激痛が走った。





ザトシ「ぐっ・・・!!!」


アイク「どうしたんですか!?ザトシさん!?」


ザトシ「いや・・・なんでもねェ・・・だが・・・何かがヤバイ・・・逃げろ!!アイク逃げろ!!」


アイク「え・・・?でも・・・」


ザトシ「いいから・・・!逃げろ!早く!!」


頭痛が激しさを増す。


何かが・・・近づいてくる。


そしてザトシの目の前に何かが現れた。




















ザトシ「ガン・・・








ガン「久々だなwwザトシ・・・また会えて嬉しいよ・・・」


ザトシ「この痛みの正体・・・お前だったのか」


ガン「お前も感じたのか・・・この痛みを・・・
   はやり俺達は互いに感じ合う運命らしいな・・・


ザトシ「テメェとなんかと感じ合いたくねェわ!!!気持ちわりぃな!!」


ガン「そんなレベルの話をしているのではない。





 まさか"実験"を忘れた訳ではあるまいな・・・?


ザトシ「じっ・・・実験だと・・・?」


ガン「そうだ。"実験"はまだ終わっていない・・・。逃げられないのだよ。俺達は・・・」


ザトシ「チッ・・・思い出したくないモノを思い出しちまったぜ・・・クソ!
    だからなんなんだ!?俺は今こうして生きてる!それに何か問題があんのかよ!!?」


ガン「ある。だからこそ貴様と決着をつけなければならない。」


ザトシ「・・・俺は決めたんだ。実験には縛られないで皆を明るく照らすって!!!


ガン「それは無理なのだよ。"実験"からは逃げられない。絶対にだ・・・」


ザトシ「・・・ふざけんな。テメェとはここで終わらせてやる」




ザトシは今まで見たこともないような表情でガンを睨みつける。


そして・・・走り出す。


ザトシ「行くぜ・・・"エレキ・ブレス"!!!!」


銃から雷と纏うレーザーがガン一直線に飛び出す。


ガン「あれから大分成長したようだな。だが結果は変わらないのだよ。


ザトシ「どうかな!!」


ガンは表情一つ変えず、大事そうに拳銃を取り出す。


ガン「成長したのは貴様だけじゃない。俺もだ」


ガンの拳銃が火を噴く。


ザトシ「がっ・・・!!」


弾はザトシの肩をかする。


そしてエレキ・ブレスはガンの前で弾けた。


ザトシ「な、何が起こっていやがる・・・?」


ガン「俺の胴体視力を侮るなよ・・・!」


ザトシ「チッ・・・銃に関してはアイツの方が何枚も上手か・・・!」


ガン「覚悟はいいか・・・?」


ガンは数メートルも高く飛び上がりザトシに発砲する。


ザトシ「くそが!」


ザトシは近くにあった車の後ろに隠れる。


アイク「大丈夫ですか!?ザトシさん!」


ザトシ「な、何やってんだ!!!!アイク!!逃げろ!!」


アイク「でも・・・」


ガン「おいおい・・・・・・











  そ・い・つは殺してもいいのかww?





ザトシ「チッ・・・畜生!」


ザトシはアイクの前に立ち塞がる。


まるでアイクを庇う様に。


そして弾はザトシの腹を貫く。


ザトシ「ぐおおおおおおおおおおおおお!!!!」


ザトシは腹を押さえながらアイクを車の影に隠す。


ザトシ「負けてたまるかよ・・・こんな所で・・・」


ザトシは覚悟を決めると車の影から飛び出しガンに向け発砲する。


だが痛みから、ほとんど狙いが定まらずガンに当たらない。


ザトシ「あ・・・当たれや!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ガン「馬鹿か貴様は・・・。死ね」


ガンは銃を発砲する。


ザトシの膝に命中する。


ザトシ「ぐあ!!!と・・・とんでもねェ奴だな・・・なんて視力だ・・・」


ガン「言っておくが、俺はどんな体勢でも相手の心臓を一突することが可能なのだよ」


ザトシ「くそ・・・」


ガン「さぁ・・・死んでもらおう。この裏切り者ッ!!


ザトシ「なんだと!!」


ガン「まだお前には甘えが残っているな・・・なら・・・こうしよう」














ガンが銃を発砲する。
それはザトシに向けられたものではない。
アイクが隠れる車のエンジンに向けられたものだった。






発火した。





とてつもない轟音と共にアイクは吹っ飛んだ。


ザトシ「アイクーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!」


ガン「どうだ・・・?これで殺る気が出たかwww?」


ザトシ「テメェ・・・テメェだけはぶっ潰すッ!!!!!