episode4 悲劇の予兆
〜港 入り口〜
ゲンタ「ったく・・・」
ゲンタは先ほど見たエイトの姿が忘れられなく独り言を呟いていた。
ゲンタ「あいつは一体・・・」
エイトあの顔を思い出す。
その顔は見たこともない本当に何かに怯えている顔であった。
はぁ・・・
また溜め息。
俺戦いたくねーよ、もう。
ゲンタは槍を置き、地面に座り込んだ。
みんなは戦っているのに・・・
つか、なんで俺は地球防衛軍に入ったんだっけ?
もういいや。
ゲンタはまた溜め息をつくと空を見上げた。
兵士「おいっっ!!誰かいるのか?」
ゲンタ「っっっ!!」
ゲンタは出そうになった声を手で抑え槍を握り締めた。
兵士「あん??」
男はゲンタの方へ向かってきた。
隙を見てゲンタは・・・
ゲンタ「おらっっ!!」
槍で脇腹を突いた。
兵士はその場に倒れこんだ。
ゲンタ「ふぅ。危ねぇー;;」
兵士「こちらA隊員・・・・・地球防衛軍/反逆者を港入り口で発見・・・・・・応援頼む・・・・・・グッ))逝」
ゲンタ「おいおい・・・余計なこと言うなよ!!」
これからどうする・・・?
周りは兵士でいっぱいだぜ・・・
〜港 貨物部〜
死は目前に迫ってきている。
私のすぐそこまできている・・・。
逃げなきゃ・・・
でも体が思うように動かない・・・
既に目は涙で何も見えない。
ただ一つ。
ただ一つ分かることはクリスが重傷だということだ。
エレクトロ「ブァァア・・・」
梓「っく・・・っく・・・」
???「・・・・・・可哀想に・・・」
謎の青年は海に浮くクリスを引き上げ、その場に休ませた。
???「っっ!僕はなんてことを・・・」
青年は立ち上がり険しい表情で周りを見渡す。
???「もう敵同士か・・・・・・・」
青年はその場から立ち去り戦場へと向かった。
〜港 市場〜
栄太「待てっ!蓮太!!!!」
その叫びも叶わず蓮太は火炎に突っ込んだ。
悲劇は起こった。
火炎の口元が微笑む。
火炎「フレイム・プリズン・クロー!!」
蓮太「なっっ!!!」
火炎と蓮太が同時に叫ぶと同時に左右から双剣が飛び交う。
その双剣が蓮太の体を貫く。
蓮太「ぐぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!))吐血」
栄太「蓮太っっ!!」
蓮太は地面に転がり落ちた。そして蓮太の顔は痛みで歪み、さらに自らが作る血の池に驚く。
エンドウ「蓮太ぁぁ!!」
エンドウは蓮太に駆け寄る。
しかしまた栄太は何かを感じ取った。
栄太「行くな!!!」
エンドウ「えっ?」
エンドウは立ち止まったが・・・遅かった。
火炎「行け!ソリィィィ!!」
蓮太に突き刺さっていた双剣(ソリー)が強引に抜け再びエンドウに襲い掛かった。
蓮太「ぐっぁぁぁああぁぁ!!!!!!!!」
エンドウ「蓮太!くそぅ!」
エンドウは鞭を構え双剣の動きを読み取った。
エンドウ「今だ!」
エンドウは華麗なる鞭捌きで鞭を双剣を巻きつけ落とした。
エンドウ「フッ!」
火炎「馬鹿がっwwwww」
火炎は小刀をポケットから取出しエンドウに投げつけた。
その小刀は勿論、炎を纏っていた。
そしてその小刀がエンドウの腹に・・・
エンドウ「グハッ!!」
エンドウは自らの腹から出てくる血を抑えながらゆっくり地に倒れた。
栄太「くそぅ!!」
栄太は悔しさのあまり近くのゴミ箱を蹴り飛ばし、ものすごい表情で火炎を睨みつけた。
火炎「来いよww雑魚がっっ!!」
栄太「見てろぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!」
栄太は双剣を取り出し火炎に襲い掛かった。
火炎「ほぅ。お前も双剣を使うのかww」
栄太「フン!テメーのソリーとは違う有能のだがなっww」
火炎「貴様っ!」
キンキンッッ!!))剣がぶつかる音
栄太の頬に出来る赤い線。
しかし、彼は構わず火炎を睨みつける。
火炎はニタニタ笑いながらソリーを撫でている。
栄太「おりゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
栄太は力を振り絞りまだ未完成の技を繰り出す。
栄太「ウォーター・ブレス!」
その技は双剣に水を纏い炎属性のマジックを持つ火炎に不利な水の衝撃波を繰り出すものだったが・・・
その技の反動が強すぎて片方の剣しか纏えなかった。
火炎「おっと!))回避」
栄太「ダメだったか・・・」
火炎「お前、水のマジシャンだったのか・・・」
栄太「そうだっ!」
火炎「ふははははははは・・・・・・くくくくく・・・」
火炎はいきなり笑い出す。
栄太「な、何がおかしい!?」
火炎「いやー俺の覚醒メモリの威力を試すのにちょうどいいかなってwwww」
栄太「覚醒メモリ??」
火炎「知らないのかwwそういやそうだったなwwww
じゃあ・・・教えてやるよww その恐怖をっっ!!!!!! サン」
栄太「な、なんだ・・・」
火炎の表情が変わる。
火炎「じゃあ覚悟は出来たかぁ?
なら、テメーの水を全て蒸発させてやるよwww」