episode26 二回目 inserted by FC2 system





この先に・・・ベーカルが・・・いる。


真治は扉へ歩く。


体中に嫌な汗が流れる。


大丈夫だ。今度は負けない。





扉を開ける。


そこで真治を待っていたのは、あの時と同じ灼熱地獄だった。


だからこんな扉が厚いんだな。成程・・・


ん?


よく見ると・・・下には・・・溶岩!?


どうなってやがる・・・!?








ベーカル「よく来たなwww」





真治「!?」


ベーカル「おっwその顔はなんだこれは?って顔だなwww」


真治「なぜマグマが?」


ベーカル「安心しろwwアレはマグマなんかじゃないww
  沸騰した水だwww


真治「何・・・?」


ベーカル「俺のマジックさえ使えば水でさえ溶岩を同じ温度になるww」


真治「なんて野郎だ・・・」


だがこの部屋には馬鹿でかい檻が天井から吊り下げされているだけで床も何もない。


いや床がマグマなのだ。


どうやって戦う?


いや待て。ベーカルは檻の上に立っている。


なら俺もそこに立てばいいのか・・・。


だが・・・相当なバランス力が必要な上にそこで戦うとなると・・・こいつぁ、相当ヤバイ・・・




ベーカル「ほら、かかって来いよww」


真治「テメェ・・・」


真治はゆっくりと檻の上に立つとバランスを取りながら風剣を構える。


ベーカル「じゃ行くぞww爆熱風っ!!!」


真治「来たな・・・!」


真治は飛び上がり別の檻に移る。


前にいた檻を見ると柱が音をあげ赤くなっていた。


真治「ありゃ一発も当たれないな。。。」


真治はバランスを取るとベーカルを見る、が姿が見当たらない。


真治「どこいきやがった・・・!?」











ベーカル「こっちこっち^w^


真治「な・・・!」


ベーカルは真治の背後に回りこんでおり真治の振り返り様に殴りかかる。


さすがの真治もこれには対応できない。


真治「ぐはっ!!!!」


真治は数メートル吹っ飛び壁に激突する。


真治「まずい、落ちる!!!」


下に落ちたら恐らく命はないだろう。


真治は壁を蹴り檻に捕まる。


真治「あっぶねーーー;;」


ベーカル「爆熱風!!!」


真治「なっ・・・!」


真治は回避出来ない。













真治「ぐああああああああああ!!!!





ベーカル「ばぁかだwwwwwまともに喰らってやがるww」


真治「・・・・・・・・」


真治の服は焼け焦げ手や足、全身に火傷を負っていた。幸い顔は腕で隠した為火傷は免れた。


ベーカル「ぶっはっはっは!!!!」


真治「チッ・・・」


真治は捕まっていた檻の上に登る。


ベーカル「まだそんな力が残っていたとなww」


真治「あたりめーだ・・・こんなんで死ぬか!馬鹿たれが・・・!」


ベーカル「だがテメェにはもう戦う力は残っていない筈だぜwww」


真治「かもな・・・」


ベーカル「今すぐ楽にしてやらぁww」


真治「クッ・・・」


ベーカル「爆熱風!!!」


ベーカルは手から熱風を繰り出す。


真治「とらっ!!!」


真治は高く飛び上がる。





真治「ウインド・ブレイク!!


真治は手から風の塊を繰り出す。


ベーカル「ぐはっ!!!」


ベーカルの溝に命中した。


よし、これで奴を下に叩き落せば・・・!!


真治「うらああああああ!!!」


真治は再び飛び上がり風剣を振り落とす。


だが・・・。








ベーカル「あばよっww!


真治「なっ・・・!?」


ベーカル「死ねww"デット・ホット・ベーカル"!!!」


ベーカルの体中から大量の熱が放出される。


まずい・・・!


至近距離で、こんな!!





真治は無造作に吹き飛ぶ。


だが檻にしがみつく力もなく下に真っ逆さまに落ちた。


ベーカル「死ね!!ばーーーーーかww」


真治「退屈なんだよ・・・テメェなんか・・・・・・・」


真治は目を閉じた。























しかし、落ちる直前で何者かが真治の手を掴んだ。





ベーカル「!!??」


いや、掴んだというよりも鞭が手に絡み付いていた。




真治「来るのが遅ぇぞ・・・エンドウっww!!





ベーカル「何っ!!」


エンドウ「ハロー!」


ベーカル「テメェ!」


エンドウ「さぁ、いこーか!」


ベーカル「何故そこにいる・・・?」


エンドウ「お前の部下なら廊下でのびてるぜw」


ベーカル「な・・・」




エンドウ「危ないところだったな、真治さん」


真治「すまない。。。」




エンドウ「テメェにつけられたこの火傷・・・数倍にして返してやるよ!!!


エンドウは火傷した腕をベーカルに見せ付けると、、




エンドウ「天地・一文字!!





エンドウは華麗な鞭捌きでベーカルを縛り付ける。


ベーカル「なっ!」


エンドウ「じゃあなっ!!」


エンドウは鞭を横になぎ払いベーカルを投げ飛ばす。


空中に投げ飛ばされたベーカルは何も出来ない。


ベーカル「クッ・・・!!・・・なっ!」


ベーカルは上を見上げると・・・







エンドウ「フィナーレだw!天地・創造!!


鞭がベーカルの体を真っ二つに叩きつける。


ベーカル「ぐああああ!」


ベーカルは再び空中で吹き飛び壁に激突した。


そして壁は破壊され城の外に飛び出る。


エンドウ「俺の天地・創造舐めんじゃねーよww」


真治「成長したなww」


エンドウ「ベーカルはもう戦闘不能です!ニコルさん達はどこにいるんだ・・・?」


真治「確かにな・・・助けなければ・・・!」





???「そこよ!!」





真治「く、クリス!」


クリス「真治さん!!ニコルさんとお孫さんは真下です・・・!檻の中です!


エンドウ「なっ」


先ほど、エンドウが放った天地・創造により吊るされているロープが切れそうになっていた。


エンドウ「しまった・・・!」


真治「真下に落ちたら二人とも命はないぜ・・・」


エンドウ「俺が行きます!」


エンドウは檻から飛び降りる。


と同時にロープが切れる。


真治「くそ。。。」


クリス「エンドウ君!!」


エンドウ「クッ・・・!!」





頼む・・・


間に合え―――――――!!