episode4 〜正男&零次編〜 進化
絶体絶命・・・。果たしてこれはいつに言うべきなのか・・・?
俺が思うに今、言えるべき事だと思う。
零次はハンマーで殴られ気絶状態。そして俺の唯一の武器、ファイヤースティックも真っ二つに折られた。
いくらマジックがあるとはいえ武器がなければ一般人同然。これぞ絶体絶命、といえるだろう。
そんなことを思いながら正男はボイスの攻撃を回避しながら間合いをかなりとり助かる方法を考えていた。
ボイス「ちょこまかと動きが早い奴だ・・・」
あれからどのくらいの時間が経過しただろうか・・・?俺が殴られ零次とボイスの一対一が始まり
激戦を繰り広げた結果、ボイスの圧倒勝ち。細い太刀は動きは速いものの一撃の攻撃範囲が大きいハンマーの相手ではなかった。
意識を取り戻した俺は状況を把握。零次は気絶状態。
正男「流石にこりゃあまずいぜ・・・」
ボイス「フン!まだ生きていたか?」
正男「ヘッ!そんなヘナチョコハンマーじゃ俺には勝てねーよ!」
ボイス「言ってくれるな・・・小童が」
正男「なんだと!?」
ボイス「貴様・・・自分の今の状況を分かっているのか?お前には武器すらないし仲間はのびてるしな!」
正男「ぐぅ・・・」
ボイス「そんな状態で俺に敵うとでも本当に思っているのか?」
正男「・・・」
ボイス「さて、、、逝け!!」
正男「クッ!))構える」
ボイス「ボイス・ザ・サンゲルス!!!」
地響きが正男を襲う。
正男「うわぁぁ!」
正男はバランスを崩しその場に倒れた。
ボイス「wwwwww」
正男「この野郎・・・!!!!!」
へへへ・・・感謝するぜ、零次!
お前のおかげで凄い事に気付いたぜ・・・。
あの緑色の液体に・・・折れたファイヤースティックを入れたら・・・どうなるかな?
正男その緑の液体に向かって走り出し折れたファイヤースティックを投げ込んだ。
突然その液体は光り出した。そして真っ二つになったファイヤースティックが一つになり正男の元に戻ってきた。
しかし・・・。
正男の手にあったのは、もうスティックではなくサーベルの形をした剣だった。
正男「なっ・・・」
ボイス「何が・・・起こったんだ?」
なるほどな。これはファイヤースティックの本当の姿だったんだ。
ファイヤーサーベルが本当の姿だったのだ。
正男「よしよし、これでやっと本調子だ」
ボイス「クソゥ!!」
正男「ハハハ・・・ゲスが!次はテメェの番だぜ?」
そしてこの数秒後、大男の叫び声が洞窟内に響き渡った。