episode30 エンディング 空の彼方へ・・・ inserted by FC2 system





正男は再び咆哮を発しサーベルを握り締めガオスに突進した。


正男「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっっっ!!!!!」


ガオス「馬鹿がww
    その程度の戦闘力でこの俺に敵うはずねーだろぉが!!
    さすがの俺ももう限界だww 全員死んでもらおうっ!!!」


真治「正男っっーー!!」


クリス「やめてっーー!!」


ザトシ「死ぬぞー!!やめろっー!!!!」


地球防衛軍は正男の秘策にも気づかず叫び続けている。





隼人「全く・・・無能の集団だな、貴様らはっ」


ザトシ「んだとっ!」


隼人「あいつはもう・・・誰にも止められない」


真治「どういう意味だ?」


隼人「あいつは・・・
 ガオスの第三のメモリを自分に注入するつもりだ・・・。


真治・クリス・ザトシ「!!??」


隼人「分かったか!!あいつだって・・・辛いんだ・・・」


真治「で、でも待て・・・
   覚醒メモリって注入しても大丈夫なのか?」


隼人「・・・・・・・・・」


ザトシ「どうなんだよ・・・?」


隼人「覚醒メモリの威力は驚異的で・・・
   人のDNAをも変えてしまう。」


クリス「それを・・・正男が注入したら・・・」


隼人「恐らくタダじゃ済まないだろうな」


ザトシ「でも待てよ?
    じゃ、なんでクライドとかm.nの連中は普通で注入できてんだ?」


隼人「ワクチンをうっているからだ。」


真治「じゃ正男もワクチンをうてば・・・」


隼人「残念ながらもう・・・d.gが全て持って行った」


ザトシ「あの野郎っ!!!」


クリス「じゃあ・・・正男は・・・」


隼人「止めても無駄だ・・・
   この神でも止められなかったんだからな・・・」


ザトシ「誰が神だって・・・?」


隼人「無論、この僕だww」


ザトシ「お前まだそんな事言ってんのかぁ!?」


隼人「wwwwwwwwwwwwwwwwwww」






正男「てらっ!!!」


ガオス「っと!!))回避」


正男(やはり無理か・・・)


ガオス「貴様・・・さっきから・・・何を企んでやがる!?」


正男はガオスの質問に笑みを浮かべ答えた。


正男「色々さwww」


ガオス「ふざけるなっ!!」


ガオスは正男の背後に回り背中を殴った。


正男「ぐはっ!」


ガオス「ヘッ!実力もないくせにww」


正男(・・・今しかないか・・・)
































さよなら・・・みんな・・・





























さよなら・・・クリス・・・





























さよなら・・・俺・・・





























正男「さぁ、俺の全てを振り切るぜっっ!!!





























正男は高々とガオスの第三のメモリをあげた。


ガオス「貴様っ!!何をするつもりだっ!!」


正男「色々さww」


クリス「いやっっーーー!!!」


正男「オラァァァァァァァ!!!!!!!!! トライアル


真治「正男ぉぉぉぉ!!!!!!!!」











ドックン・・・


心臓の音が聞こえる・・・。


俺は・・・一体・・・どこに・・・











ザトシ「おいおい・・・ありゃ・・・俺でも怖えーよ・・・」


正男はまるで別人のような表情でガオスを睨み付けている・・・。
そして正男の瞳には・・・もう甘さは一切残っていなかった。



ガオス「き・・・貴様ー!!!」


正男「ふははははははwwww 実にいい気分だ」


ガオス「貴様・・・・・・」











ガオスがそう言った瞬間である。
正男の姿がパッと消えた。
そして・・・ガオスの体から大量の血が噴出した。






ガオス「ぐあああああああああああああああああっっ!!!」


真治「何があったんだ!?」


皆は唖然としてゆっくりと倒れるガオスを見ていた。


ガオス「な・・・・・・・なに・・・・・・が・・・・・起こった・・・・・・・んだ・・・・?」


すると、いつの間に遠くにいた正男が笑みを浮かべこう言った。


正男「俺はただ・・・お前を斬っただけだwww」


クリス「正男がやったの!?」


ザトシ「一体どうやって・・・」


正男「俺の覚醒メモリは"トライアル"。
   神のスピードと言われる程のスピードを持つ」


ガオス「がぁ・・・・・・・・・名・・・・・なに・・・・・・・・・?」


隼人「あっという間に、奴を倒しやがった・・・」


正男「大した事ねぇなww お前w」


ガオス「ふふふふふふふ・・・はははははははは・・・
    これでもそう言えるかな?





ガオスは何やらスイッチの様な物を取り出しそれを押した。











するとどこからもなく声が聞こえてきた。





声「基地爆破スイッチが作動しました。
  尚、この作業は止めることは出来ません。研究員、隊員は速やかに非難してください。
  繰り返します・・・・・・



ザトシ「テメェ!!!」


ガオス「貴様らが俺の実力で殺せないなら・・・道連れだww」


真治「隼人!お前出口を知らないのか!?」


隼人「知ってるさww しかもすぐそこのなww」


ガオス「何っ!?」


隼人「馬鹿がww
   よく把握しておくべきだったなww」


ガオス「・・・・・・・・・・・」


隼人「じゃあ行くぞ!ついて来い!」


ザトシ「ああっと!待て・・・
  正男はどうする?


隼人「残念だが・・・置いて行くしかないだろう・・・」


クリス「そんなの嫌っ!!」


真治「クリス・・・」


ザトシ「!?」





ザトシがふと横を見ると正男がうずくまり苦しんでいた。


ザトシ「お、おいっ!!正男!」


正男「ぐああああああっっ!!!!」


隼人「覚醒メモリの副作用がもう来たか・・・」


正男「・・・さん・・・・・・兄さんっ!!」


真治「何だ?正男!!!」


正男「俺は・・・もうすぐ・・・俺じゃなくなる・・・・・・・
そんな感じがするんだ・・・。なんか・・・体が・・・・・・・・燃えていくような・・・・・・・かん・・・・じ・・・」


隼人「・・・症状が一致している・・・」


正男「なぁ・・・・・・兄さん・・・・・・最期に・・・俺の・・・・望みを・・・・・・叶えてくれ・・・・・・・」


真治「分かった!何でも言えっ!!」


正男「良かったww
 どうか真相を・・・この戦争の・・・真相を・・・・・・暴いてください・・・・・


真治「真相・・・」


正男「そして行方不明になった浩二や和男・・・そして・・・裏切った零次・・・まだ謎はある・・・・・・・」


真治「謎か・・・」


正男「それだけが俺の・・・・・・・望みです・・・・・


真治「!!!
   よし・・・分かった・・・」


正男「良かったww
   ザトシ・・・お前はいつも地球防衛軍のムードメーカーだったな・・・・・・これからも・・・チームを明るく照らしてくれ・・・・・」


ザトシ「ああ))泣」


正男「隼人・・・
   お前とはどうも相性が合わないんだが・・・・・・これからもチームに居てくれ・・・・・お前は口はあれだが・・・使える・・・・からな・・・」


隼人「貴様、僕に言っているのか?僕は神だぞ!」


正男「www
   そして・・・クリス・・・お前を残して死ぬくらいだったら・・・いっそ(気持ち伝えてりゃ良かった・・・)・・・」


クリス「何?」


正男「いや・・・なんでもねぇ・・・別れるのが辛くなるのがオチだ・・・・・・これからも元気でな・・・・・・・」


クリス「う・・・うん・・・))泣」


正男「よしっ・・・もう行ってくれ・・・俺が・・・俺じゃなくなる前に・・・」


真治「そんな・・・俺は・・・俺は・・・お前に死んでほしくないっ」


クリス「そうだよっ!私も・・・うぅ・・・))泣」


ザトシ「俺もだぜぇ・・・・・・・・」


隼人「僕はどっちでもいいんだが・・・
   浩二さんが悲しむ様な事はするなよ・・・・・」


正男(みんな・・・・・・ でもこのままじゃ・・・・・巻き沿いに・・・・・・・ここは・・・・・)」


クリス「正男・・・?」


正男「行け・・・早く行け・・・
 俺の理性が在るうちに早く行けぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!!





隼人「・・・行くぞ。奴の言うとおりだ」


真治「分かった・・・
   正男、俺はどんなに絶望的な状況になってもお前を助けに行く!
   そしたら・・・一緒に・・・空を見ようww


正男「ああww その時は・・・よろしくな・・・」


ザトシ「行くか・・・」


声「爆発までラスト20秒です!」


隼人「早くこのエレベータに乗れっ!」


全員「・・・コク))頷く」











地球防衛軍全員は・・・エレベーターのドアが閉まるまで・・・倒れている正男を見続けていた。


正男はこちらを向き・・・笑顔で手を振った。



























決して・・・涙は見せなかった。



























これで良かったんだ。



























俺は・・・間違っていない・・・はずだ。



























そういや俺の人生は不幸ばっかだったなぁww



























正男の頭の中で色々過去のビデオが再生された。



























d.gに襲われた事。



























零次と共にボイスと戦った事。



























でも・・・その零次はもういない。



























和男が行方不明になった事。



























隼人と戦った事。



























パレレシティーの市長を守った事。



























帝国軍m.nの基地に侵入した事。



























エルザと戦った事。



























そして・・・今さっきの事。























































ビデオが再生されていく内に何やら熱いモノが込み上げて来た。



























不覚にも・・・それは涙だ・・・。



























なんで・・・。涙なんか・・・。俺はあいつらのことなんか・・・。



























いや、あいつらと過ごした日は真実だ。



























それほど俺はあいつらを大事に思っていたのか。



























ハハハ・・・。笑えてきやがった・・・。



























エレベーターのドアがしまった。



























俺は天井しか見えなかった。



























俺はゆっくり・・・目を閉じた。























































惜しくも赤き英雄の生涯は・・・ここで・・・終わった。






隼人「ここから一気に屋上に上がるぞ!!!」


ザトシ「それって・・・突き抜けるって事?」


隼人「それ以外何があるんだ?」


ザトシ「マジかよぉぉぉ!!!!!」


ガシャン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!))突き抜ける


クリス「きゃぁぁぁぁ!!!!」


そして・・・突き抜けた後、基地は大爆発した。


爆風で突き抜けたエレベーターは吹き飛び空の彼方へと飛び上がった。


ザトシ「おいっ・・・待て待て待て!!!!高けぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!」


真治「俺は高所恐怖症なんだ;;」


クリス「私はこの浮遊感がダメッ!!」


隼人「全く・・・低能がっ!」


エレベーターは一気に急降下し地面に激突した。


ザトシ「痛ってー!」


クリス「大丈夫ww?」


隼人「さぁ、これからどうする?」


真治「とりあえず・・・生きるか・・・」


ザトシ「そうだな・・・」


クリス「正男の為にも・・・」


真治「そうだな。これからが・・・本当の戦いだっ!!!」









Magic Masao story1 三組織の思惑   完











-TO Be Continues-