episode28 最後の賭け inserted by FC2 system





真治「死の男・・・」


隼人「なるほどな。」


ガオス「さぁ、お話はもうおしまいだ。そろそろ死ね!」


ザトシ「ちょw待てやww」


ガオス「ヘラヘラしていられんのも今のうちだぜ! ウンイド


正男「第二の覚醒メモリか」


隼人「あれは貴様と同じマジックだっ!!」


真治「俺?"風"か!!」


ガオス「知ったところでどうなるんだぁ?逝けぇぇぇぇ!!!!!ウインド・マキシマム!!


正男「伏せろ!!」


ガオスは手を正面に伸ばし再び豪風を出してきた。


しかし、さっきの豪風とは全く別物の強さである。


ザトシ「ぐああっ!!))吹っ飛ぶ」


ザトシは数メートル吹っ飛び試験管が多数ある棚に激突した。


真治「ザトシィィ!!!」


ガオス「まだまだぁ!!!ウインド・バースト!!


ガオスの全身から豪風がまた溢れ出す。


真治「さっきから豪風ばっか起こしやがって!!」


正男達はその豪風を避けるのに精一杯でガオスに攻撃を与える暇がない。


ガオス「ふはははは!!いい気分だからサービスしてやるよっ!!!」


ガオスはそこらにあった試験管を割り、風の気流に乗せた。


これが何を意味するか。


そう。


正男達にガラスの破片が無造作に飛んでくるのだ。


それも豪風にて動けぬ正男達に。


正男「があああああ!!!!」


真治「どうした!?」


正男「は・・・破片が・・・俺の腹に・・・ぐはぁ・・・」


正男は痛みに耐えながら物陰を探した。








続いても犠牲者は出た。


クリス「あぁ!!!!」


クリスは腕をかすったようだ。


真治も自分が知らぬ間に頬に傷がいくつも出来ていた。


無論、隼人も。


ガオス「ふはははは!!やっぱ俺は最強だなぁ!!」


正男「どうかな!?」


ガオス「!?」


正男はガオスを背後から殴り飛ばした。


ガオス「ぐはっ!いつの間に・・・?」


正男「うるせーよ!」


正男は休む暇も与えず顔面を蹴り上げた。


ガオス「のはっ!!!))倒れる」


ガオスが倒れると同時に豪風もおさまった。


真治「ん?」


隼人「どうしたんだ?」


真治「なんだ?これ・・・」


真治が拾い上げたのは・・・





ガオスが倒れた際に落とした第三の覚醒メモリだ。


ガオス「しまった!」


隼人「トライアル・・・?」


ガオス「それは皇帝ノヴァ様から頂いた物だっ!!返せぇぇ!!!!!!」


ガオスは先ほどの表情とは一変し、怒りに満ち溢れている。


正男「よっぽど大事なんだろうな!?そのオモチャww」


ガオス「黙れ!!返せ!!!」


ガオスは真治に直進し殴りかかってきた。


真治はすぐさま回避し銃を取り出した。


真治「いくらマジシャンでも感情をなくせば一般人同然だぜ!!」


バン!))発砲


惜しくもその銃弾はガオスの心臓から逸れ後ろの壁に直撃した。


隼人「ノーコン!!」


真治「・・・・・・・すまん」


ガオス「テメー・・・」


正男「兄さん!!それは絶対に奴に渡しちゃ駄目だ!!」


ガオス「!?」


正男「それぶっ壊したら・・・お前ー皇帝に何されるかな?」


ガオス「・・・・・・・・・・・))青ざめる」


隼人「くだらん事思いつきやがってww」


ガオス「返せーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」


ガオスは俊敏な動きで真治に近づき目にも見えぬ早さで真治の頬を殴った。


真治「がはっ!!」


ガオス「よこせ」


真治「ヤダネ!!」


真治は隼人の方面にメモリを投げた。


ガオス「!?」


真治「バトンタッチだ、隼人!」


隼人「全く・・・低能がっ!))拾い上げる」


ガオス「面倒くさい奴らだ!!」


ガオスはくるりと方向を変え隼人に突撃した。


隼人「来るがいいっ!」


隼人の瞳孔が茶色に変わる。


真治「俺の時と・・・同じか」


真治がパレレシティーにて隼人と戦った際に知った技である。


真治「今の奴のマジックは・・・俺達、風属性の弱点・・・"物"属性・・・」


しかし隼人はガオスの攻撃をギリギリ避わしアッパーを加えたのだが
あまり効果がなくカウンターを喰らってしまった。


隼人「くそっ!!」


隼人は正男にメモリを投げつけた。


隼人「貴様にも出番を与えてやるよ・・・www」


正男「素直じゃねーな。まっ、任せろ!!」


ガオス「ふざけるなよ・・・?お前達・・・」


正男「怒りが限界に達っしたかww」


ガオス「その通りだよ!!!!ツイン・マキシマム!!


隼人「奴は化け物か・・・?ウインドメモリとサイクロンメモリを・・・同時に・・・」


二倍となった豪風が正男に襲い掛かってきた。


正男「おいおい・・・マジかよ!!避けるの絶対無理だ!!!」


誰もが希望を失くした瞬間・・・











真治「どけっ正男!!!!!!!」


真治が正男は押し倒し自らツイン・マキシマムに当たりに行った。


正男「兄さん・・・・・・・・兄さぁぁぁぁぁん!!!!!!」


真治の体は無造作に吹っ飛び壁に激突した。


当然・・・意識は・・・なかった。


正男「あ・・・あ・・・あ・・・ああ・・・ふざけんなぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」


隼人「お、おいっ!!!正男!!」

















もう正男は誰にも止められない。

















正男の瞳にはガオスしか・・・映っていなかった。