episode27 死の男 inserted by FC2 system





あの零次が・・・。


あの頼りになってクールな零次が・・・。











地球防衛軍を裏切って・・・あの殺人集団の仲間になってしまうなんて・・・。


考えてもみなかった・・・。











本当に嫌な予感がする。


和男・・・。浩二・・・。


お前達はどこにいるんだ・・・。








大体、五分ぐらいの時が経過しただろうか・・・。


d.gが姿を消した後、誰もその場を動かなかった。


その沈黙を破ったのは・・・やはりこの男だ。


ザトシ「・・・どうなってんだ?」


全員「・・・・・・・」


クリス「まさかあの零次君が・・・」


真治「なぜなんだ・・・。」


正男「本当だよ・・・
   なんであいつに限って・・・そんな事はありえないっ!絶対うそだ!!」


隼人「いい加減現実を受け止めろ、低能ども。今、僕達がするべきことは現実逃避じゃないだろう」


正男「んだと・・・?」


隼人「なんだ?その目は」


正男「テメー、自分が何言ってんのか分かってんのか!!??ああ?」


正男は激怒し隼人の胸ぐらを掴み上げた。


真治「正男っ!!」


正男「兄さんは黙っててくれ。こいつクズだ・・・」


隼人「なんだと!?」


正男「仲間が・・・仲間が敵になったのに・・・そんなことしか言えねーのか!?テメーは!!」


隼人「ならどうする?貴様も奴らの仲間になるか?ああ?」


クリス「ちょ、やめなよ!二人とも!!」


ザトシ「そうだぜ!こんなところで仲間割れなんて・・・」


真治「その通りだ!やめろ!二人とも!」


真治は正男と隼人の間に入り込んだ。


正男「なんだよっ!!くそ!」


隼人「クソが・・・」


真治「覚醒メモリは全て奪われたな・・・」


ザトシ「マジかよ・・・」


真治「仕方ない。一時撤退して体勢を立て直そう」


隼人「浩二さんはどうなるんだ?」


真治「だから体勢を立て直して・・・」


正男「五月蠅いっ!!


クリス「な、何何・・・?どうしたの?」


正男「おいっ。さっきから後ろから痛い視線を感じるんだが・・・いつまで俺達を見てるつもりだ?」


ザトシ「正男?」


正男「ああ。そろそろ姿を現してもらおうか・・・」


全員の視線が何もない空間に注がれる。




















???「仕方ないな・・・


ザトシ「な、なにもないところから声が・・・」


ザトシが呟いた瞬間、みるみる何もない空間から帝国軍m.n一員らしき人物が現れた。


正男「・・・」


???「よく気づいたものだな・・・」


正男「当然だ。あんなもので自分が隠れきれてるとでも思ってんのかww?」


???「そうか・・・。俺の名は・・・ガオス。帝国軍マジックナイト防衛軍隊長だ。」


ザトシ「んなこときいてねーよ!」


ガオス「フッ。そんなことほざいていられるのも今の内だ。」


正男「黙れ!」


正男は先ほどの隼人への怒りをガオスにぶつけるかの様にサーベルを取り出しガオスに斬りかかった。


ガオス「よっとww))避ける」


隼人「消えろ!カス!!!))蹴りかかる」


ガオス「ひゃぁほぉ!!! サイクロン


隼人「か、覚醒メモリ・・・!!」


ガオス「吹っ飛べバーカww」


ガオスの全身から豪風が吹き出る。


隼人「うああ!!!))吹っ飛ぶ」


正男「クッ・・・」


ガオス「ククク・・・wwwww」


真治「奴も覚醒メモリを持っているのか・・・」


ザトシ「厄介だなぁ・・・」


正男「クリスっ!!!早くどこかに隠れろっ!!!」


クリス「う、うんっ!))隠れる」


ガオス「さぁ、どうする?地球防衛軍wwこのままではお前達は俺に勝てないぞww」


隼人「き・・・貴様・・・」


隼人は腰を抑えながらゆっくり立ち上がった。























ガオス「さぁ、どいつから本当の地獄を見せようかなぁ・・・??








そうガオスが呟いた瞬間。


隼人が吹っ飛んだ。











正男「何っ!?」


隼人は顔面血まみれになっていた。


ガオス「馬鹿めww 俺の覚醒メモリが一つだと思ったのかよww」


真治「何・・・?」


ガオス「俺は覚醒メモリを三つ持ってるんだww」


ザトシ「はぁ・・・?」








ガオス「さぁ。俺に勝てるのか・・・?どうだ・・・?」











隼人「思い出したぞ・・・」


真治「何をだ?」


隼人「奴は僕が地球防衛軍に入隊する一週間前に皇帝ノヴァによって殺された男だ。」


ザトシ「何!?あいつ死んでんの?」


隼人「その通りだ・・・」


正男「そんな非科学的な・・・」


ガオス「殺されただと?それは違うなぁww
    俺は自ら皇帝ノヴァ様の実験道具となったんだよww


真治「自ら・・・だと?」


ガオス「そうだ。皇帝ノヴァ様がどうしても俺の能力が知りたいらしくてなww」


隼人「どうやって生き返ったんだ?」


ガオス「それはよく分からんが・・・ただ一ついえることは、俺は複数のマジックを持っていることだww」


正男「何!?」


真治「そんな馬鹿な・・・ありえない!」


隼人「人間はマジックは一つまでしか持てないはずだ!」


ガオス「だから皇帝ノヴァ様が俺に目を付けられたんだろう?」


ザトシ「おいおい・・・マジかよ・・・」








ガオス「改めて自己紹介だww


    俺の名は「ガオス」。


   又の名を・・・「死の男」!!