episode16 回避 inserted by FC2 system





正男「クソ・・・強い・・・前とは比べ物にならん・・・」


エルザ「フフン・・・今さら覚醒メモリの恐ろしさを知っても・・・遅いぞ」


正男「ケッ!メモリだかなんだか知らねーが俺を怒らせると・・・」


クリス「やめなよ・・・殺されるよ?」


正男「うるせーな;;ここは男らしく戦うさ!」


クリス「えっ・・・?))赤面」


正男「どした?しゃぁ!クリス、俺の本気・・・見てな!!」


エルザ「フン、愛の力など何の役にも立たん。我がメモリの恐ろしさ見せてやろう」


正男「・・・))構える」


エルザ「ボイス・チョーキング!!」


エルザが叫ぶと三味線からものすごい超音波が出てきた。


正男「うわっ!))耳を塞ぐ」


クリス「くぅ!!))耳を塞ぐ」


エルザ「さっきの勢いはどうした?小僧」


正男「うるせーや!!んなの卑怯だろうが!」


エルザ「戦いに卑怯も糞もなかったんじゃないのか?」


クリス「反論できないよ正男ー;;」


エルザ「では次の攻撃に行くぞ」


正男「チッ!なんとか阻止しなければ・・・」


エルザはまた三味線を弾き始めた。


正男「うわっ!やべぇ!」


正男はエルザへ走り出しサーベルを振りまわした。


エルザ「クッ・・・))避ける」


正男「お前は一回一回の攻撃が遅いんだよ!それさえ封じればこっちのもんだぜ!」


エルザ「・・・ソナタ・・・まだ気付いていないようだな・・・
    我の真の武器が三味線ではないことを・・・


正男「な、何!?」


エルザ「所詮その程度だろうとは思ったが・・・こんなことにも気付かないとは・・・なんと情け深い」


正男「うるせーや!!」


エルザ「我の真の武器は・・・腕だ。
    先ほどの超音波・・・あれは三味線から出たのではない。我の腕から出たのだ。」


エルザは三味線を強引に投げ捨て戦闘の構えをとった。


正男「で、でも待てよ?さっきナレーションは三味線から出たって・・・
   逝けよ!管理人!おかげで大きな恥かいたわ!
   あーあ、危うく死ぬところだったよ!!



エルザ「どちらにせよ、ソナタは死ぬ。それが現実だ」


正男「クソ・・・クリス、立てるか?」


クリス「な、なんとか・・・」


正男「あそこまで全力で走れるか?」


正男が指差したのは・・・エルザの後ろにある扉であった。


クリス「そんな無茶な・・・」


正男「大丈夫だ。俺が時間を稼ぐ。その間に扉へ入れ」


クリス「でも正男が・・・」


正男「俺の事は気にするな。とにかく突っ走れ!」


クリス「で、でも・・・・」


クリスの目に映る正男の瞳は・・・俺を信じろ。そう言っていた。


クリス「分かった・・・」


正男「よし、じゃあ行くぜ!」


正男はサーベルをブン回しながらエルザに近付いた。


エルザはすかさず腕から超音波を繰り出し正男は動けなくなった。


しかし・・・・・・・


正男「こんな・・・こんな・・・ところで・・・殺られるかぁぁぁぁぁぁ!!!!」


正男は鼓膜が破れるのを覚悟しエルザに斬りかかった。


ブチッ・・・


そんな音が正男の耳内で聞こえた。


鼓膜が破れた・・・。でも、もう怖くない!!


正男はすかさずエルザに斬りつけその間にクリスは扉へと急いだ。


エルザ「クソ!なんという事態だ・・・」


エルザは腕からありったけの超音波を繰り出した。


さすがにこれにはクリスも反応した。


クリス「ああ!もうっ!!後少しなのに・・・」


正男「クリス!!畜生!これでも喰らえ!」


正男は拳銃を取り出しエルザの足を撃った。


エルザ「うぐぅ・・・))しゃがむ」


正男「今だ!!!!!」


正男とクリスは扉へ猛ダッシュしようやくたどり着いた。


クリス「や、やったね・・・」


正男「ああ、俺の鼓膜が犠牲になったけどな・・・まぁ、いいさ・・・」


クリス「大丈夫よ!私、『なんでも治し』持ってるから!!」


正男「そうなのか!?クリスと一緒で良かった〜」


クリス「でも・・・もうこれで最後なの・・・」


正男「そうか・・・))飲む」


クリス「どう?」


正男「よし!だいぶ良くなったよ!」


クリス「やった!じゃあ次、進も!」


正男「ああ」